「スタートアップ」という最高のフィルター。次に生まれるワードはなんだろう?

IVS2024
やまだくにあき 2024.08.09
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3日間(+前夜)の狂乱を終え、今日からは日常パート。ちょっとだけ振り返ると、かなり異常な祭りとなりましたIVS。言葉を選ばずに言うと、今の日本でいっちばん筋のいい人たちが一堂に会するフェスティバル。もちろん人数が12,000人とかなので変な人も一定数いると思うんですが、アレだけの人が集まってて、ここまでいい人当たる率高い会は存在しないと思います。僕は海外のカンファレンスとか知らないんですが、世界的にも珍しいんでしょうきっと。運営の皆様まじ神でした。ボランティアの人たちの目がキラキラ具合もよかったです。そういう人たちが関わってることで、大きなトラブルなくやり遂げられたんだろうなって思います。本当お疲れ様でした。

もう一歩メタ的に引いてみると、「スタートアップ」というフィルターはまだまだ日本では健在で、もちろん10年以上界隈にいらっしゃる方々からすると「質が落ちたな」みたいなのもあるのかもしれませんが、それでも類似のカンファレンスである「起業」や「ビジネス」みたいなフィルターに比べてダントツの精度を誇ってると思います。まぁいつかはフィルターとして機能しなくなるとは思いますが、それでもあと数年はいけるんちゃうかな。

セッションとかほぼ見えなかったのですが、すごいなって思ったのは「ソーシャル」とか「インパクト」ってところの注目度の高さですね。こういうところに次は人が集まるんでしょう。それこそ1万人の歴史を背負ったカンファレンスだとどうしてもレジェンドが出てきて、新しい人へのチャンスが相対的に減っちゃう。ここ運営の方々もめちゃ苦心してると思いますが、構造的にしゃーない部分も絶対ある。とするとどうなるかというと、そういう人たちが所属しない新たなフィルターで人が集まり始める。Web3とかすごくそこだったと思うんですが、あまりにバズワードになって変な人(詐欺的な意味での、いい意味での変な人ではない)が集まって、フィルターとしての機能はイマイチだったなーなどと思います(冬の時代超えた猛者たちはみんな顔つきが違うから今はいいのかも知れませんが)。

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